タイランド南部に骨を埋める

ナコーンシータマラートからの発信です。

パーム椰子(油ヤシ)

こんにちは、kazuです。

最近、『タイ 油やし』 『タイ パーム椰子』 『タイ パーム椰子 栽培』など、結構検索されて来る方がいます。

ブログ記事の閲覧履歴を見ても、私のパーム椰子畑の書庫が分からないのか、パームの記事は閲覧されていないようです。

細かい所までは書けませんが、軽く書いてみたいと思います。


『経費』
私は4年前にタイに移住して来ましたが、6年前に将来の為にとパーム椰子を植えました。
広さは14ライ(1ライ約480坪) 、この土地は義理母の土地ですがそこを整備。
14ライの土地に合計9列のパームを植えてます。列の両サイドは深く掘り下げ、雨が無い季節の為に水が溜まる仕組みになってます。 

整備費は、大型のショベルカーで行いますが、200Lの軽油分を作業すると作業代が10,000B。400L使えば作業代20,000Bプラス軽油代と言う感じですね。(現在の軽油は1L約26.00Bです。)  

パームの苗木は一本150B前後。うちでは14ライの畑は350本入れてます。
(ネズミに食われて無くなったのが4本)

苗木の植え込み代など含めて300,000Bほどの初期費用でした。

パームが収穫出来るようになるまでが約3年。
3年目は僅かな量ですが、4年目からはぐっと増えます。
収穫出来るようになるまででも、経費は毎年掛かります。
草刈り代、燃料費、肥料、丸5年で投資した金額がやっと回収出来る感じですね。

また、収穫出来る様になると収穫代が1kg 700~800B。実が小さい時は取るのが難しいらしく費用も高くなる感じです。


『作業』
パームが小さいうちは、一番大変なのがネズミによる被害。
パームの幹は甘いらしく、植え込みの根元を狙ってネズミが齧ります。小さいうちは鉄製の網を巻いて防御したり、昔日本で使ってた様なネズミ捕りを仕掛けたり、パームの幹に殺鼠剤を撒いたり、ネズミが寄ってこない様に幹の周りの草は頻繁に刈り取る。それでも毎日の様にチェックしないとやられてしまいます。

草刈り、これも一年を通してかなりの作業です。
タイはご存知の様に暑い国。日本の夏場が一年中ある感じですから、草が伸びるのも早い早い。パームが小さい頃(約3年間)は、2ヶ月~3ヶ月に一回は草刈りをしないといけません。南部では人を頼むと、この草刈代はかなり高額です。14ライの畑で一回7,000B(ガソリン代込)ほど。うちも最初の頃は人にお願いしてましたが、最近は慣れて来たこともあり、夫婦で済ませて居ます。ガソリン代は約30Lで900B前後。
今は大きくなったので、4ヶ月に一回程度、そして葉っぱが日よけになるのでかなり楽になりました。

肥料、これは収穫出来る様になる前から入れているのですが、種類、量については私もかなり苦労して調べた事もあり、此処での書き込みを自粛させて頂きます。実際にやろうと思う方であれば、地元の人に聞けば簡単に解りますしね。ただ、タイ人に聞くと全員が違う事を違いますが(笑)


『収入』
うちでは加工などはして無く、収穫した実をそのまま買取工場に売りに行くだけです。
パーム椰子の実は、20日前後で一回収穫が見込めます。最近ではロスを少なくする為に、15日周期の所も多いです。

4年目あたりからやっとまとも?ある程度の売上が見込めます。
とは言え、相場が激しく、1kg辺り2.80B~7.40B(自分が実際に経験した相場) と買取価格が低い時は涙が出て来ます(笑)


簡単ですが、こんな感じで栽培をしています。
もし、やりたいという方が居ましたら、最低でも50ライ以上でやる事をお勧めします。50ライあれば、日本の厚生年金を受給出来るくらいの金額は収入として見込めますよ。

先日知り合いのタイ人の畑、90ライで一回の収穫が20トンだったそうです。



応援クリックをお願いします。
二箇所ポチッと頂けると嬉しいです。